第18回全国高等学校版画選手権大会
本戦選抜校の作品 2018年
カッコ内は選抜回数
青森県立弘前高等学校(8) | ||
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2年 佐々木 未唯 | 2年 平野 満理奈 | 2年 工藤 美空 |
青森県立弘前実業高等学校(9) | ||
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2年 齋藤 栞菜 | 1年 下山 美羽 | 1年 脇川 沙耶香 |
岩手県立盛岡第一高等学校(8) | ||
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1年 小倉 博雅 | 1年 鎌田 千里 | 1年 吉田 小百合 |
千葉黎明高等学校(3) | ||
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1年 林 謙太郎 | 1年 乘田 歩野歌 | 1年 髙橋 優衣 |
埼玉県立熊谷西高等学校(5) | ||
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2年 内田 千聖 | 2年 坂本 千波椰 | 2年 中原 大樹 |
埼玉県立熊谷女子高等学校(6) | ||
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2年 林 春菜 | 2年 齊田 有花 | 2年 久慈 彩月 |
神奈川県立弥栄高等学校(4) | ||
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2年 内藤 亜咲 | 2年 松浦 美宇 | 2年 田中 李奈 |
新潟県立佐渡高等学校(5) | ||
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2年 今井 由樹 | 2年 清水 大樹 | 1年 山口 紗生 |
新潟県立佐渡中等教育学校(6) | ||
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4年 須田 真由 | 4年 筒井 悠介 | 4年 中村 好花 |
福井県立丹南高等学校(4) | ||
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2年 加藤 陽生 | 2年 清佐 歩未 | 1年 織田 麗奈 |
東海大学付属静岡翔洋高等学校(12) | ||
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2年 門倉 由奈 | 2年 井上 奈穂 | 2年 森川 かの |
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校(12) | ||
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2年 上田 小晴 | 2年 田端 月穂 | 2年 糟谷 美月 |
大阪府立港南造形高等学校(2) | ||
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2年 中嶋 花梨 | 2年 石塚 紗詠 | 1年 河野 舞衣 |
広島市立沼田高等学校(4) | ||
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2年 松田 剣輔 | 2年 大野 芽依 | 2年 栗栖 悠里 |
第18回全国高等学校版画選手権大会
個人部門入賞作品 2018年
新潟日報社賞 |
何気ない日常、束の間の休息、ふと垣間見える人間の哀歓が静かに伝わって来るようです。無駄のない人物表現に見る完成度の高い墨版と的確な色版の組み立て、特に人物を生かす色面による陰影と遠景のさり気ない配色がこの作品に一層の奥行き(深み)を与えています。 |
NHK新潟放送局賞 |
遠景のビル群と画面中央を占める頭骨に込められた作者のメッセージ、この叫びのような思いが荒削りな彫版の勢いと大胆な色面の強さに支えられて迫って来ます。 このフラットな色面は木版画ならではのものです。作者の熱い思いに版が力を与えてくれたとも言えましょう。 |
BSN新潟放送賞 |
![]() 青森県立弘前実業高等学校 |
なんの衒いもなく素直に描いた幼子の姿。(作者の)弟でしょうかそれとも甥っ子?そんな想像をしてみたくなる程に眼差しの優しさが伝わる作品です。何気なく描かれている様に見えて緻密に計算された色面の構成、的確な版分けと微妙な階調にまで気配りされた色使いがこの作品に生命を与えています。 |
NST賞 |
仰ぎ見た城壁。城を描く時様々な角度、視点がある中で敢えて石垣を中心に据えたこの構図に取り組んだ感性と思い切りの良さを評価しました。 陰影の扱い、色の組み合わせによって色面のコントラストを強調するなどの工夫があればより生き生きとした画面になると思います。 |
TeNYテレビ新潟賞 |
抑制の効いた人物表現によって多感な時期の少年(少女?)の心の奥底に蠢く不安、焦燥といった心象が伝わって来る作品になっています。 鹿の頭骨を持った人物のフオルムに対する彩色が背景の黒を(単なる黒に終らせることなく)ある種の空気感すら漂わせる存在にまで高めています。 |
UX新潟テレビ21賞 |
実に大胆な構図です。水辺の草むら、餌を求めて動き回る中の一瞬を捉えて生き生きとした画面を描出し得ているのもこの構図ゆえと言えるでしょう。 色版の作りには隅々まで神経が行き届いているのですが…。残念なのは” 摺り” です。摺り次第でこの作品は一層の輝きを放つ存在になるでしょう。 |
サドテレビ賞 |
写真からの引用と思われますが、「ノミ(彫刻刀)で絵を描いた」からこそ成立した作品です。版と対峙してひたすら彫り進む時、技量以上の力が宿ることがあります。その力によって単なる写真が「絵画」に生まれ変わったのです。路地裏に佇む男たち…ある種の臨場感を感じる作品になっています。 |
ベストライフ賞 |
コラグラフと凹版による作品です。この技法は刷りが成否のカギとなります。版面に載せた油性インクを拭き取ることで(凹部に残ったインクによって)生まれた線と面の微妙な階調を生かしてミクロの世界の描出に成功しています。版画には多くの技法があり表現も様々ですが、その一端を示す作品です。 |
昭和ゴム機工賞 |
山あいのごく普通の風景……。しかし、主版による輪郭線に頼らず色面で構築した画面が新鮮です。技術的には彫りも摺りも今一歩ですが、畏縮することなくのびのびと制作している姿が透けて見える様で好感します。摺りによってはより明快で爽やかな作品になるでしょう。「バレンは筆」なのです。 |
第18回全国高等学校版画選手権大会
予選結果/個人賞発表 2018年
第18回大会初戦審査の結果は以下のとおりです。
団体部門 選抜校は3月17日から新潟県佐渡市で開催する本戦大会への出場資格を得ました。
団体部門:本戦出場校
学校名 | 都道府県 | 出場回数 |
青森県立弘前高等学校 | 青森県 | 8 |
青森県立弘前実業高等学校 | 青森県 | 9 |
岩手県立盛岡第一高等学校 | 岩手県 | 8 |
千葉黎明高等学校 | 千葉県 | 3 |
埼玉県立熊谷西高等学校 | 埼玉県 | 5 |
埼玉県立熊谷女子高等学校 | 埼玉県 | 6 |
神奈川県立弥栄高等学校 | 神奈川県 | 4 |
新潟県立佐渡高等学校 | 新潟県 | 5 |
新潟県立佐渡中等教育学校 | 新潟県 | 6 |
福井県立丹南高等学校 | 福井県 | 4 |
東海大学付属静岡翔洋高等学校 | 静岡県 | 12 |
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 | 静岡県 | 12 |
大阪府立港南造形高等学校 | 大阪府 | 2 |
広島市立沼田高等学校 | 広島県 | 4 |
賞名 | 学校名 | 氏名 | 学年 |
新潟日報社賞 | 静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校 | 野崎 郁美 | 3年 |
NHK新潟放送局 | 広島市立沼田高等学校 | 小坂 優呂 | 2年 |
BSN新潟放送賞 | 青森県立弘前実業高等学校 | 古屋 清菜 | 1年 |
NST賞 | 埼玉県立熊谷西高等学校 | 石塚 卓巳 | 2年 |
TeNYテレビ新潟賞 | 静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校 | 杉山 惟咲 | 2年 |
UX新潟テレビ21賞 | 埼玉県立熊谷女子高等学校 | 林 優衣 | 1年 |
サドテレビ賞 | 京都精華学園高等学校 | 中村 元晴 | 2年 |
ベストライフ賞 | 神奈川県立多摩高等学校 | 阿部 朱里 | 1年 |
昭和ゴム機工賞 | 埼玉県立熊谷西高等学校 | 笹川 陸斗 | 1年 |
第17回全国高等学校版画選手権大会
2017年
磯見 輝夫
17年目となる「はんが甲子園」は佐渡が久々の晴天を迎えた晴れやかな日に幕をあけました。今年は北海道から九州まで広く代表が出場し、熱戦が期待されましたが、その期待通りレベルの高い力の拮抗した大会になりました。
今年は予選から例年と少し様相の変わった印象を受けました。これまで木版の作品が主流で、他の版種はあっても少数であり作品の大きさも小さなものが多かったのですが、今年はドライポイント等木版以外の版種が多く、作品もこれまでより大きくなり、その存在感が増しました。そしてその作品の内容も、今高校生が直面する問題意識であろうと思われるものが多く見られました。そうした予選での作品を見て、今年のテーマは佐渡を中心に考えるのでは無く、高校生の意識を主体として考えようと思いました。高校生が今何を大切に考えているのかということを、佐渡という風土のなかに見つけるものから表現して欲しいと思い、「佐渡で感じた大切なもの」というテーマを設定しました。
例年通り選手諸君は渾身の力を込めて制作に没頭してくれたというのが素直な印象です。出場校14校本当に拮抗した作品を制作してくれました。今年のテーマから最も多く選ばれた題材は「裂き織り」という古い布を裂いて、それを材料に織った佐渡独特の織物でした。そこには古いものを捨てて新しいものに変えるのではなく、古いものから新しいものを生み出す、再生と言うことに同感した高校生の気持ちが表れていました。
版画としての完成度は一様に高いものでしたが、その中で一位に選ばれた佐賀県立神埼清明高等学校の「佐渡に育む真心・躍動」は全体のなかで異色の生彩を放っていました。五重塔を描きながらそれが単に美しいというより、題名にもある通り、躍動しているエネルギーを感じさせる作品でした。その制作の行程を見ていると、一見出来上がったかに見えた画面にさらにイメージを重ねてゆくという、その意欲がこの作品に力を与えていました。また二位になった京都精華学園高校の「目洗い地蔵」は地域で続いているお風呂を焚く情景を描いていますが、その火の灯りの表現が美しく見るものにその場の温かさを感じさせる作品です。それぞれ表現したいことに向かって一歩余計に前に踏み出したことが、新しい魅力を生み出しているのだと思います。
先ほど少しふれましたが、個人賞の作品もそれぞれの主張を持った作品が目立ちました。広島市立沼田高校の橋本さん大野さんの作品に描くことへの意志としっかりとした表現力を見て感心しました。
表現するということは大切なことです。版画の制作を通して自分の思いを表現し伝えようとすること。その大切な力を育ててゆくことが、この選手権の最も基本的な使命です。これからも多くの高校生の参加を期待しています。
以上
テーマ
佐渡で感じた大切なもの
文部科学大臣賞
佐渡に育む真心・躍動 佐賀県立神埼清明高等学校 |
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中小企業庁長官賞
目洗地蔵の湯 京都精華学園高等学校 |
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新潟県知事賞
親子で受け継がれる伝統 両津の味噌蔵 北海道札幌平岸高等学校 |
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佐渡市長賞
暮らしの中の遺産 岩手県立平舘高等学校 |
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佐渡版画村賞
波、割れる 青森県立弘前実業高等学校 |
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審査員奨励賞
歴史を紡ぐ 岩手県立盛岡第一高等学校 |
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明日へ紡ぐ 埼玉県立熊谷西高等学校 |
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当たり前の日々 埼玉県立熊谷女子高等学校 |
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ふるさと 新潟県立佐渡高等学校 |
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舟待つ水面 新潟県立佐渡中等教育学校 |
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「裂き織り」に憧れて 福井県立丹南高等学校 |
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春霞 静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 |
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夢を造る 東海大学付属静岡翔洋高等学校 |
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ときを継ぐ 広島市立沼田高等学校 |
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第17回全国高等学校版画選手権大 会
閉会式 2017 年3月21日 9:00~
個人賞・団体賞の表彰が行なわれました。

選手一同
個人部門の表彰

各賞の表彰がおこなわれました
団体部門の表彰

文部科学大臣賞
佐賀県立神埼清明高等学校

中小企業庁長官賞
京都精華学園高等学校

新潟県知事賞
北海道札幌平岸高等学校

佐渡市長賞
岩手県立平舘高等学校

佐渡版画村賞
青森県立弘前実業高等学校
挨拶
![]() 審査委員長 |
![]() 生徒代表 磯野 萌 さん |

記念撮影
第17回全国高等学校版画選手権大会
交流会 2017年3月20日 19:00~
みなさまお疲れ様でした。全作品を前にしての交流会です。
乾杯の挨拶は女神インキ工業株式会社の江連様
選手による作品の説明と、審査委員長からのコメントをいただきました。
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校
岩手県立盛岡第一高等学校
新潟県立佐渡中等教育学校
東海大学付属静岡翔洋高等学校
新潟県立佐渡高等学校
福井県立丹南高等学校
青森県立弘前実業高等学校
京都精華学園高等学校
佐賀県立神埼清明高等学校
岩手県立平舘高等学校
広島市立沼田高等学校
北海道札幌平岸高等学校
埼玉県立熊谷女子高等学校
埼玉県立熊谷西高等学校
第17回全国高等学校版画選手権大会
製作終了 2017年3月20日 ~18:00
一番乗りは静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校 16時54分
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校
岩手県立盛岡第一高等学校
新潟県立佐渡中等教育学校
東海大学付属静岡翔洋高等学校
岩手県立平舘高等学校
新潟県立佐渡高等学校
福井県立丹南高等学校
青森県立弘前実業高等学校
京都精華学園高等学校
埼玉県立熊谷西高等学校
北海道札幌平岸高等学校
佐賀県立神埼清明高等学校
埼玉県立熊谷女子高等学校
広島市立沼田高等学校