第17回全国高等学校版画選手権大会

オリエンテーション 2017 年3月17日 19:30~

ボランティアドライバーと取材の打ち合わせや、はんが甲子園のルール・注意事項などの説明を受けたあと、郷土芸能を見ていただきました。

今年のテーマ

佐渡で感じた大切なもの

作業ブース抽選

1番ブースをゲットしたのは、福井県立丹南高等学校。

開会式で選手宣誓を行います。

作業ブースが決まりました。


ボランティアドライバーと取材の打ち合わせ

郷土芸能披露

仕舞(佐渡高等学校)

鬼太鼓(石花鬼太鼓保存会)

佐渡おけさ(立浪会)

 

本戦大会への出場が決まっていた盈進学園東野高等学校が辞退したため、岩手県立平舘高等学校が繰り上がりで出場します。

 

 

 

第17回全国高等学校版画選手権大会

予選総評 2017年

初戦が終わり代表校が決まりました。審査をしてまず感じたことは、今回の応募作品が従来の木版画に加えて他の版種、ドライポイントなどが多くなったことです。版の種類が多くなることはそれだけ版画としての表現の巾が広がることになります。そして木版以外の版種の技術がとても高くなったことを実感しました。特に多くのチームを送りだしてきた高校のレベルの高さに驚きました。作品の大きさを含めて力のこもった作品が多くありました。ただ、一校に一チームしか出場できませんから、力があっても選ばれないチームには残念な結果になりました。

そうしたなかで個人賞を選ぶのは大変難しい作業です。なるべく様々な視点から選んだつもりですが、選べなかったもののなかに、完成度は高くなくても興味を引く作品があったことを記しておきます。それから若干の危惧を感じるのは、高校生が日頃接しているゲームなどの絵からの影響です。ゲームで使われる絵はゲームの作者の絵です。それが進むと作品から作者を感じることができなくなります。

初戦を通過し本戦に出場することになったチームの皆さんおめでとうございます。今度は個人での制作ではなくチームでの共同作業になります。共同で行う制作には、個人とは違った難しさがあると思いますが、また別の楽しさ面白さもあると思います。まず佐渡に渡り皆さんが出会う佐渡の自然や町、そしてそこに暮らす佐渡の方達から、何を感じ表現したいと思うかです。それが最後まで制作の核になりますから、取材をしっかりとして、制作の方向を組み立ててください。高校生の皆さんが見つけたもの感じたことからどんな作品が生まれるか、期待し楽しみにしています。

審査委員長 磯見 輝夫

第17回全国高等学校版画選手権大会

本戦選抜校の作品 2017年

カッコ内は選抜回数

北海道札幌平岸高等学校(7)
14-1_伊藤真生 14-2_川口彩華 14-3_松本七海
1年 伊藤 真生 1年 川口 彩華 1年 松本 七海
青森県立弘前実業高等学校(8)
38-1_尾﨑美月 38-2_鶴ケ谷朱梨 38-3_齋藤栞菜
1年 尾﨑 美月 1年 鶴ケ谷 朱梨 1年 齋藤 栞菜
岩手県立盛岡第一高等学校(7)
27-1_佐々木雄大 27-2_松平彩香 27-3_中嶋香朱美
2年 佐々木 雄大 2年 松平 彩香 1年 中嶋 香朱美
盈進学園東野高等学校(5) 出場辞退
01-1_大貫由加里 01-2_大野丈司 01-3_山崎裕介
2年 大貫 由加里 2年 大野 丈司 2年 山﨑 裕介
埼玉県立熊谷西高等学校(4)
 08-1_工藤由依菜  08-2_佐藤弘樹  08-3_内田千聖
2年 工藤 由依菜 2年 佐藤 弘樹 1年 内田 千聖
埼玉県立熊谷女子高等学校(5)
20-1_新井若菜 20-2_小野かれん 20-3_竹内希実
1年 新井 若菜 1年 小野 かれん 1年 竹内 希実
新潟県立佐渡高等学校(4)
28-1_本間姫香 28-2_寺尾真優 28-3_清水大樹
2年 本間 姫香 2年 寺尾 真優 1年 清水 大樹
新潟県立佐渡中等教育学校(5)
29-1_井藤友紀 29-2_木下結衣 29-3_佐々木愛梨香
4年 井藤 友紀 4年 木下 結衣 4年 佐々木 愛梨香
福井県立丹南高等学校(3)
12-1_清佐歩未 12-2_鈴木詩織 12-3_平田美鈴
1年 清佐 歩未 2年 鈴木 詩織 2年 平田 美鈴
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校(11)
33-1_青山今日子 33-2_野崎郁美 33-3_水越真子
2年 青山 今日子 2年 野崎 郁美 2年 水越 真子
東海大学付属静岡翔洋高等学校(11)
37-1_古松萌加 37-2_鈴木維円 37-3_門倉由奈
2年 古松 萌加 2年 鈴木 維円 1年 門倉 由奈
京都精華学園高等学校(初)
16-1_石田花鈴 16-2_藤井七海 16-3_山本杏
3年 石田 花鈴 3年 藤井 七海 3年 山本 杏
広島市立沼田高等学校(3)
06-1_橋本蓮 06-2_富田菜月 06-3_堺喜久佳
2年 橋本 蓮 2年 富田 菜月 2年 堺 喜久佳
佐賀県立神埼清明高等学校(2)
18-1_岡竜 18-2_井上勝喜 18-3_元嶋工惟
1年 岡 竜 1年 井上 勝喜 1年 元嶋 工惟
岩手県立平舘高等学校(2)  繰上出場
22-1_髙橋黎 22-2_遠藤大輔 22-3_吉田優愛
2年 髙橋 黎 2年 遠藤 大輔 1年 吉田 優愛

第17回全国高等学校版画選手権大会

個人部門入賞作品 2017年

新潟日報社賞

01_新潟日報社賞_広島市立沼田高等学校_橋本鈴広島市立沼田高等学校
橋本 鈴

 ドライポイントでしょうか、大きな画面に的確な描写力で鶏をモチーフに描いていますが、そこに加えられた植物等のイメージが違和感なく鶏の一部をなしている構成力に感心しました。堂々と最後まで描ききった完成度の高い作品だと思います。鶏の頭上にある肋骨のような骨が、なぜ頭上にかぶっているのか話を聞いてみたいと思いました。

NHK新潟放送局賞

02_NHK新潟放送局賞_広島市立沼田高等学校_大野芽依

広島市立沼田高等学校
大野 芽依

 工場のような建物群が沢山の煙突から煙を出している。重いブルーの色彩で刷られた画面から、暗く不気味な世界が強く伝わってきます。作者が感じる文明社会への不安が描写の力量と相まって、迫力を持って伝わる作品です。版画はこれまでにも多くの社会的な主題を表現してきましたが、この作品からも作者の強い思いを感じます。

BSN新潟放送賞

03_BSN新潟放送賞_岩手県立盛岡第一高等学校_遠藤仁美

岩手県立盛岡第一高等学校
遠藤 仁美

 自分の好きな物、日常使っているもの、また憧れるもの等、自分の身の回りにあるものを的確に再構成して創られた私の世界でしょう。少ない色彩で刷られていますが、その淡い色彩の変化が、穏やかで美しい版画の風景を作り出しています。劇的なものはありませんが、自然に受け取ることができる、大変魅力的な作品になりました。

NST賞

04_NST賞_静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校_大川紗英

静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校
大川 紗英

 木版の作品ですが、この作品の特徴は大胆な色版の組み合わせで多色版画を構成しているところです。見開いた本かノートを作品のモチーフとした発想にまず感心しました。それを説明的に版にするのではなく、色版に分解して色面の重ね合わせで表現しています。多色版画について良く分かっていなければ出来ない作品です。

TeNYテレビ新潟賞

05_TeNYテレビ新潟賞_東海大学付属静岡翔洋高等学校_久保田かおり

東海大学付属静岡翔洋高等学校
久保田 かおり

 比較的大きな力のこもった力作です。全体に少し硬い感じもありますが作品の主題に向かってしっかりと描いています。「繊細」という題名からは、傷つきやすい、また傷つけやすい若い人の心理や状況を描いていることが分かります。高校生の版画の主題がこうした人間の内面に向かうことに強い印象を受けました。

UX新潟テレビ21賞

06_UX新潟テレビ21賞_埼玉県立熊谷西高等学校_鵜飼美緒

埼玉県立熊谷西高等学校
鵜飼 美緒

 多色木版による海の情景ですが、清々しい色彩の美しい作品です。多色版画は版をどのように色分けするかが重要ですが、その版の組み合わせも的確です。型にはまらない自由でのびのびとした色版によって、海の広々した空間と澄んだ空気を感じさせる好ましい佳作だと思いました。

サドテレビ賞

07_サドテレビ賞_早稲田大学系属早稲田実業学校西尾-実華

早稲田大学系属早稲田実業学校
西尾 実華

 「海への旅」と題されたこの作品は小さい作品ですが、手抜きせず丁寧に版を作り丁寧に刷られた、木版の良さを十分に感じさせる作品です。こつこつと版を彫る、その作業する手は版画にとってとても大切な要素です。版画を見る人はその作品のなかに、その作者の手を感じ、作者自身を感じて作品を見るのです。

ベストライフ賞

08_ベストライフ賞_島根県立大田高等学校_安道紫音

島根県立大田高等学校
安道 紫音

 ドライポイントによる小品ですが、壊れかけたビルが海に沈んでいます。題名もそのまま「海に沈む」です。深刻な状況なのに画面からはほのぼのとした明るさを感じます。このギャップは何なのか作者に訊ねたいところです。海の中に点在するほんのりと明るい光など、作品の持つ温かさは作者の人柄から生まれるのでしょうか。

第17回全国高等学校版画選手権大会

予選結果/個人賞発表 2017年

第17回大会初戦審査の結果は以下のとおりです。

団体部門 選抜校は3月17日から新潟県佐渡市で開催する本戦大会への出場資格を得ました。


団体部門:本戦出場校


学校名 都道府県 出場回数
北海道札幌平岸高等学校 北海道 7
青森県立弘前実業高等学校 青森県 8
岩手県立盛岡第一高等学校 岩手県 7
盈進学園東野高等学校(出場辞退) 埼玉県 5
埼玉県立熊谷西高等学校 埼玉県 4
埼玉県立熊谷女子高等学校 埼玉県 5
新潟県立佐渡高等学校 新潟県 4
新潟県立佐渡中等教育学校 新潟県 5
福井県立丹南高等学校 福井県 3
静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 静岡県 11
東海大学付属静岡翔洋高等学校 静岡県 11
京都精華学園高等学校 京都府
広島市立沼田高等学校 広島県 3
佐賀県立神埼清明高等学校 佐賀県 2
岩手県立平舘高等学校(繰上出場) 岩手県 2

個人部門:受賞者

賞名 学校名 氏名 学年
新潟日報社賞 広島市立沼田高等学校 橋本鈴 2年
NHK新潟放送局 広島市立沼田高等学校 大野芽依 1年
BSN新潟放送賞 岩手県立盛岡第一高等学校 遠藤仁美 1年
NST賞 静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 大川紗英 2年
TeNYテレビ新潟賞 東海大学付属静岡翔洋高等学校 久保田かおり 3年
UX新潟テレビ21賞 埼玉県立熊谷西高等学校 鵜飼美緒 2年
サドテレビ賞 早稲田大学系属早稲田実業学校 西尾実華 2年
ベストライフ賞 島根県立大田高等学校 安道紫音 2年
はんが甲子園 応募校の皆様・関係者の皆様

第17回全国高等学校版画選手権大会
初戦審査日程の変更について

初戦審査につきましては1月16日(月)、審査結果については1月17日(火)に発表を予定しておりましたが、この度の寒波の影響により審査日程を順延することになりました。

つきましては、審査結果については、審査終了後、早急に関係機関へ通知するとともにHPへ掲載し、応募各校へはFAXにてご連絡(発表)いたします。

皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

第17回全国高等学校版画選手権大会の予選作品を募集しています。

【締切】

2017年1月10日(火)当日消印有効 (宅配便等の場合は発送日)

【募集要項】

募集要項 (PDF)

【応募用紙】

応募用紙 (PDF)

第16回全国高等学校版画選手権大会

2016年


磯見 輝夫

昨年「はんが甲子園」は第15回の節目を迎えましたが、今年は新たな出発となる第16回目の大会が開催されました。そして今年の大会も最後まで熱心に制作に向かった選手諸君のおかげで、熱のある充実した大会となりました。

今年は佐渡特有の山と海との間に暮らす人々、そこに生まれた文化を知ることで、佐渡を表現して欲しいというテーマが出されました。このテーマからは出来るだけ佐渡を知る事が要求されます。それぞれのチームがそれぞれの仕方で取材をしました。そしてその取材の様子を制作が終わった後の交流会で各チームに話して貰いましたが、その話でどのチームも真剣に取材した事が伝わりました。取材の中でお会いして話を聞かせて頂いた人、実際に体験をさせて下さった人、多くの人に出会い交流が出来たことに感動しました。版画を制作することは、版を彫ったり、刷ったりすることばかりが大切なのではありません。何がその版画を制作する動機になるかが大切です。

今年の作品は思いがけなく、たらい舟を描いた作品が多かったのが特徴でした。理由は分かりませんが、外では見る事の出来ないものとして、佐渡独特のものを感じたのでしょうか。

そうした中で文部科学大臣賞に輝いた信愛女学院の選んだものは、酒造りのもろみの樽でした。三つの円を並べた大胆な構図が力強さを感じさせます。また上部の木材やもろみの入ったドラムの質感など、構図の面白さだけではなく、細部にも神経を使い制作されたことが分かります。

たらい舟を題材に選んだ静岡翔洋高校、福井の藤島高校、伊東高校城ヶ崎分校は、それぞれの表現方法でたらい舟を描き、佐渡を表現しました。翔洋高校の作品は、版を重ねることで、水やたらいの質を描き、隙のない充実した版画にしました。藤島高校はそのたらい舟を描くだけではなく、それを漕ぎ出す事に、未来を重ねました。城ヶ崎分校の作品は美しい色彩を重ねて、山や海を表現し、魅力的は作品としました。また弘前実業高校が選んだ題材は、かって金山から出た金を運び出した港でした。モチーフとしてもユニークですが、風景画として見てもしっかりとした作品で、版画を良く理解しているチームだと思いました。

個人賞にも多くの参加がありましたが、その中で、新潟日報賞の楠本璃子さんの作品はその表現力に感心し、印象深く残りました。

今大会に参加した全高校に言えることですが、全体にレベルが上がり、この中で突出した作品を創ることは年々難しくなってきたように思います。それだけにこれからの「はんが甲子園」が楽しみです。個人賞を含めて沢山の高校が参加してくれる事を願っています。

以上


テーマ

佐渡、海と山との間に

文部科学大臣賞

春を呼ぶもろみの声
大阪信愛女学院高等学校
01_文部科学大臣賞_大阪信愛女学院高等学校_春を呼ぶもろみの声

中小企業庁長官賞

佐渡の匠
東海大学付属静岡翔洋高等学校
02_中小企業庁長官賞_東海大学付属静岡翔洋高等学校_佐渡の匠

新潟県知事賞

佐渡の明日へ漕ぎ出す
福井県立藤島高等学校
03_新潟県知事賞_福井県立藤島高等学校_佐渡の明日へ漕ぎ出す

佐渡市長賞

つなぎ、つたえる港
青森県立弘前実業高等学校
04_佐渡市長賞_青森県立弘前実業高等学校_つなぎ、つたえる港

佐渡版画村賞

山笑い、水温む。
静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校
05_佐渡版画村賞_静岡県立伊東高等学校城ケ崎分校_山笑い、水温む。

審査員奨励賞


岩手県立盛岡第一高等学校
06_審査員奨励賞_岩手県立盛岡第一高等学校_繋

 

春は海から、そして大地の芽ばえ
岩手県立平舘高等学校
07_審査員奨励賞_岩手県立平舘高等学校_春は海から、そして大地の芽ばえ

 

海と山、そして・・・
埼玉県立熊谷女子高等学校
08_審査員奨励賞_埼玉県立熊谷女子高等学校_海と山、そして・・・

 

受け継がれるもの
盈進学園 東野高等学校
09_審査員奨励賞_盈進学園東野高等学校_受け継がれるもの

 

悠久の自然に生きづく佐渡
埼玉県立熊谷西高等学校
10_審査員奨励賞_埼玉県立熊谷西高等学校_悠久の自然に生きづく佐渡

 

来春
新潟県立佐渡高等学校
11_審査員奨励賞_新潟県立佐渡高等学校_来春

 

のぞむ世界へ続く道
新潟県立佐渡中等教育学校
12_審査員奨励賞_新潟県立佐渡中等教育学校_のぞむ世界へ続く道

 

二十歳の休息
福井県立丹南高等学校
13_審査員奨励賞_福井県立丹南高等学校_二十歳の休息

 

種まき猿と春支度
広島市立沼田高等学校
14_審査員奨励賞_広島市立沼田高等学校_種まき猿と春支度